コンビニのカット野菜

普段、コンビニの「カット野菜」を利用していますか?

カット野菜はその名の通り野菜を切って袋詰めされたもので、キャベツの千切りやちぎりレタス、野菜炒め用の野菜ミックスなど、いろいろな種類が豊富に揃っています。

袋を開ければすぐに使えるので、忙しいときや野菜を手軽に摂りたいときに便利ですね。

カット野菜は、日頃から料理をする機会の多い主婦や野菜不足に敏感な単身女性に人気がありそうですが、意外なことに、よく利用しているのは単身男性。

アンケートによると単身男性の3人に1人は週1日利用するほどのヘビーユーザーです。

一方50代以上の主婦や単身女性では、まったく食べない人が約6割を占めています。

女性達がなぜカット野菜を使わないかというと、「栄養素が抜けていそう」「安全性が気になる」「おいしくなさそう」という3つの理由があるようです。

じつは私も、同じ理由でカット野菜を敬遠している主婦の一人です。

そこで今回は、「カット野菜の栄養・安全性・おいしさ」について、管理栄養士の立場からくわしく調べてみました。

すると意外な事実がわかりました。

カット野菜の正しい情報を解説したうえで、カット野菜の上手な利用法や活用レシピをまとめて紹介します。

カット野菜にまつわる疑問をスッキリ解決!

カット野菜について調べると、「栄養はほとんど無い」とか「薬漬けで危険」など、やっぱり食べないほうがいいいかな、と思わせるような情報がたくさん出てきます。

どうしてもマイナス情報ばかりが目についてしまいますが、本当のところはどうなのか、まずは気になる3つの疑問について解説します。

疑問①「栄養素が抜けているから食べる意味がない」ってホント?

結論から言うと、これは「嘘」です。
カット野菜は、栄養素の減少こそありますが、全部抜けてしまうなんてことはありません

ビタミンCは減少するがちゃんと残っている

カット野菜の製造方法はおおまかに、「原料の野菜を洗う→大きく切る→洗う→細かく切る→殺菌→洗う→水を切る→包装する」という流れです。

カット野菜は安全性を高めるために、数回水で洗います。

水で洗うときに、水溶性ビタミンのビタミンCが水に溶け出してしまうのは本当です。

でも、その減少量は家庭で野菜を洗った場合と変わらないことがキューピー㈱研究所の調査でわかっています。

カット野菜だから特別ビタミンCが少ないということはありません。

野菜の栄養素は水溶性のものばかりではない

カット野菜には、人参やピーマンなど緑黄色野菜が入ったものもあります。

緑黄色野菜に含まれるビタミンAやビタミンDは脂溶性ビタミンといい、水に溶けにくく油に溶けやすいため、水で洗っても栄養素は残っています。

食物繊維はそのまま摂れる

野菜を食べる一番の目的は、食物繊維を摂ることです。

カット野菜の食物繊維は全く減少することなく摂れるので、食べる意味は十分あります。

疑問②「カット野菜は薬品漬けだから安全性が…」ってホント?

家族の健康を預かる主婦としては、食品の安全性はもっとも気になるところですね。

結論:「カット野菜に薬品が使われているのは本当。でも、危険というのは嘘。

カット野菜の製造過程で、殺菌のために「次亜塩素酸ナトリウム」という薬品を使っている場合が多いですが、その安全性は認められています。

「次亜塩素酸ナトリウム」とは?

次亜塩素酸ナトリウムは、殺菌剤の一種で、野菜の洗浄や殺菌に使われるほか、水道水の消毒にも使用されています。

いわゆる「カルキ臭」の原因となるものです。

食品に使われる次亜塩素酸ナトリウムは、安全なものとして国に許可された食品添加物です。

カットした野菜は、次亜塩素酸ナトリウムを溶かした液に漬けて消毒をした後、十分な水洗いや脱水処理が行われます。

もし、野菜に薬品が残っていたとしても微量で、健康を害する可能性は極めて低いと考えられます。

カット野菜に消毒・殺菌は欠かせない

野菜を切ってすぐに食べるなら水洗いだけで十分ですが、カット野菜は工場から私たちのもとへ届くまで、時間がかかります。

そのため薬品を使うなどして、しっかり消毒・殺菌する必要があります。

もしこの作業を行わなければ、微生物や菌が繁殖しやすくなり、腐敗や食中毒による健康被害が起こる危険性があります。

安全に食べられる商品を製造するために、消毒・殺菌は欠かせない作業です。

疑問③「カット野菜はおいしくない」ってホント?

どんなに手軽でもおいしくなければ、食べたくないのが正直な気持ちではないでしょうか。

おいしいかどうかは、実際に食べてみなければわからないので、コンビニでサラダ用カット野菜を買って食べてみました。

結論:「カット野菜は、フレッシュな生野菜より瑞々しさが劣るが、野菜の味はちゃんと感じられておいしかった。

実際に食べてみると、思っていたよりしっかりと野菜の味が残っていました。
心配していた消毒臭も気になりませんでした

あくまでも個人的な感想ですが…参考までに。

カット野菜をもっと上手に活用しよう

カット野菜は、ビタミン類などの栄養素や食物繊維がちゃんと摂れるので、食べる価値があり安全な食品ということがわかりました。

生野菜と比べて、割高なところはデメリットですが、誰でも手軽に野菜が食べられるのは大きなメリットです。

カット野菜を上手に活用すれば、料理の時短ができるうえに、野菜不足も解消出来ます。

今まで敬遠していた方も、ぜひ、コンビニでカット野菜を手に取ってみて下さいね!

足りていますか?野菜の1日の必要摂取量は350g以上

健康に過ごすために必要な野菜の量は、1日350g以上とされています。

でも実際に日本人が摂っている野菜の量は、1日あたり約290g程度で不足しています。

年齢別にみると、男女ともに 20 歳代で最も少なく、60 歳代で最も多い摂取量となっています。

カット野菜1袋に入っている野菜の量は100g前後。
今の食生活にカット野菜1/2袋をプラスすれば、野菜不足を簡単に解消できます。

カット野菜を使う時のポイント

カット野菜の消費期限

種類にもよりますが、カット野菜の消費期限は3~4日程度です。

これは、未開封の状態で冷蔵保存した場合に、食べても安全とされる期間のため、開封した場合は早めに食べ切るようにしましょう。

コンビニでカット野菜を買うときは、パッケージの消費期限を必ず確認して下さい。

カット野菜の保存方法

カット野菜を買ってきたら、冷蔵庫で保存します。

もし一度に使い切れなかった場合は、ジッパー付きの保存袋に入れるか、ラップに包んで冷蔵庫で保存します。

このとき、なるべく空気を抜くようにするのが新鮮さを保つポイントです。

翌日までに食べ切れない時は、このまま冷凍保存も可能です。

ただし、レタスやキュウリは冷凍には向きませんので抜いておきましょう。

使うときは、凍ったままスープに入れたり炒めたりすれば、おいしく食べられます。
冷凍の場合、1か月程度保存ができます。

『カット野菜+コンビニ食材』で超時短クッキング!

カット野菜はそのままサラダにして食べるのが、一番簡単な使いかたですが、調理にもどんどん活用すれば、手間が省けてとても便利です。

忙しくてスーパーへ買い物に行けないときでも、コンビニにある食材だけで作れる超時短レシピを3つ紹介します。

カット野菜とベーコンのレンジ蒸し(調理時間 約5分)

電子レンジで簡単!たっぷり野菜が食べられてヘルシー。

ベーコンのうま味で野菜のおいしさをシンプルに味わうレシピです。

材料(2人分)

  • 野菜炒め用カット野菜:1袋
  • ベーコン:4枚
  • 塩こしょう:少々
  • オリーブオイル:大さじ1
  • しょうゆ:適量

作り方

  1. 耐熱容器にカット野菜を入れ、塩こしょうをふり、細切りにしたベーコンをのせ、オリーブオイルをまわしかける
  2. ふんわりとラップをしたら、電子レンジ600Wで約2分加熱する
  3. ラップをはずし、軽く混ぜたら、お好みでしょうゆをかけて食べる

キャベツのザク切りが入った野菜炒め用のカット野菜で作るのがおすすめです。

もめん豆腐も加えれば、たんぱく質も豊富に摂れて、栄養バランスがさらに良くなります。

カット野菜とちくわのお好み焼き(調理時間 約10分)

キャベツを切る手間要らず! 小腹が空いたときやおつまみにピッタリの簡単お好み焼き

材料(2枚分)

  • コンビニカットキャベツ:1袋(150g)
  • ちくわ(細いもの):2本
  • お好み焼き粉:100g
  • 卵:1個
  • 水:120cc
  • 油:大さじ1/2
  • 中濃ソース・マヨネーズ・青のり・かつおぶし:適量

作り方

  1. ちくわは薄い輪切りにする
  2. ボウルに、お好み焼き粉・卵・水を入れよく混ぜたら、カットキャベツとちくわも加えて混ぜる
  3. フライパンに油を熱し、(2)の半量を平らに流し入れ、こんがり焼けたら裏返し、両面を色よく焼く。残りも同じように焼く
  4. 皿に乗せて、中濃ソース、マヨネーズ、青のり、かつおぶしをかける

冬場は、レジ横にあるおでんのちくわを使うのがおすすめ!だしが沁みたちくわがお好み焼きのうま味をアップしてくれます。

カット野菜とサラダチキンのスープ(調理時間 約8分)

材料(2杯分)

  • きのこ入りカット野菜:1袋
  • サラダチキン:1ケ
  • 固形コンソメ:1ケ/li>
  • 水:300ml/li>
  • オリーブオイル:小さじ1/li>
  • 黒こしょう:適量/li>

[作り方]

  1. 鍋に水と固形コンソメを入れ火にかけて、沸騰したら、カット野菜を入れて、2~3分煮る
  2. サラダチキンは食べやすい大きさにちぎって、(1)の鍋へ入れ、再度沸騰したら、オリーブオイルを入れて、火を止める
  3. 器によそって、お好みで黒こしょうを振る

加熱済みのサラダチキンはあたためるだけなので時短調理にピッタリ!栄養バランスの良いスープです。

カット野菜は忙しい主婦の味方!

カット野菜に持っていた「栄養素が抜けていそう」「安全性が気になる」「おいしくなさそう」というイメージは変わりましたか?

まとめ:カット野菜は「安全」「手軽」「おいしい」

  1. 水溶性のビタミンCは減少するが、脂溶性のビタミンAやビタミンD、食物繊維はしっかり残っている
  2. 殺菌のために「次亜塩素酸ナトリウム」という薬品を使っている場合が多いが、安全性は認められており、健康を害する可能性は極めて低い
  3. フレッシュな生野菜には及ばないが、思ったよりおいしい(個人的な感想です)

今回、いろいろなカット野菜を使ってみて感じたことは、「切る手間が無いってなんてラクなの~!」ということでした。

野菜を切る時間を短縮できると、料理はあっという間に出来あがります。

カット野菜を購入する理由トップは、「料理の手間を省けるから」が6割を超えている、というアンケート結果に納得です。

カット野菜は、使う用途に合わせて野菜を切って、洗浄しているので、そのまま使えて、料理の時短に最適です。

作るのが面倒だからと、外食するよりはずっとリーズナブルで、野菜もしっかりとれるので、忙しい主婦の強い味方になってくれます。

時間があるときは、丸ごと野菜を調理し新鮮な野菜のおいしさを楽しんで、余裕が無いときはカット野菜を上手に活用してみてくださいね。

参考URL

JC総研レポート「減る野菜摂取量、増えるカット野菜P39」※リンク切れ
http://www.jc-so-ken.or.jp/pdf/ja_report_writer/K-Toriba/150326_01.pdf#search=%27%E3%82%AB%E3%83%83%E3%83%88%E9%87%8E%E8%8F%9C+%E3%83%8B%E3%83%BC%E3%82%BA%27
キユーピー㈱研究所「カットレタスの洗浄方法の違いが栄養成分に及ぼす影響について」
https://www.kewpie.co.jp/RandD/reserch/pdf/121.pdf

厚生労働省「平成 27 年国民健康・栄養調査結果の概要P23野菜摂取量の状況」
http://www.mhlw.go.jp/file/04-Houdouhappyou-10904750-Kenkoukyoku-Gantaisakukenkouzoushinka/kekkagaiyou.pdf#search=%27%E6%97%A5%E6%9C%AC%E4%BA%BA%E3%81%AE%E9%87%8E%E8%8F%9C%E3%81%AE%E5%B9%B3%E5%9D%87%E6%91%82%E5%8F%96%E9%87%8F%27