
冷凍青汁は熱がかかっておらず新鮮なので、「栄養価が高い」という情報を見たことはありませんか?
確かに絞った青汁を冷凍で保管するので栄養価の劣化は少ないです。
しかし、冷凍の青汁も実は殺菌するために「熱がかかっています」。
一般的な青汁は「乾燥粉末」か「エキス末」が多く使用されており、これも製造工程で水分を飛ばすために熱がかかっています。
※ファンケルの商品はエキス末
では、熱がかかっている両者の青汁はどちらが本当に「栄養価が高い」のか?を調べてみました。
比較する商品は、「ケールの配合量」が同じであるファンケルの「本搾り青汁プレミアム(冷凍)と「本搾り青汁プレミアム(粉末)」です。
ビタミンとミネラルの栄養価を比較
商品名 | ファンケル 本搾り青汁 プレミアム 冷凍 |
ファンケル 本搾り青汁 プレミアム 粉末 |
---|---|---|
内容量(g) | 100 | 10 |
ケール生換算(g) | 約120 | 約120 |
ケール形状 | エキス(水) | エキス末(粉末) |
熱量(kcal) | 11~30 | 25~44 |
食物繊維 (g) |
0.10~0.60 | 0.81~2.0 |
ビタミンC (mg) |
200 | 76~229 |
ビタミンE (mg) |
0.32~2.1 | 0.46~1.6 |
β-カロテン (μg) |
935~2378 | 555~2029 |
ビタミンK (μg) |
92~209 | 98~222 |
葉酸 (μg) |
38~127 | 39~93 |
マグネシウム (mg) |
19~33 | 17~48 |
カリウム (mg) |
138~349 | 161~445 |
鉄 (mg) |
0.14~0.78 | 0.19~0.36 |
カルシウム (mg) |
73~226 | 91~215 |
クロロフィル | 16~35 | 14~44 |
SOD様活性(単位) | 49,000~110,000 | 27,000~78,000 |
ルテイン(mg) | 1.3~3.1 | 0.97~2.7 |
植物性ツイントース(mg) | 500 | 500 |
※成分量にバラつきがあるものは「最大値」で比較
比較してわかったことは「ほとんど変わらない」
冷凍の方が高い・・・ビタミンE、βカロテン、葉酸、鉄、カルシウム、SOD様活性、ルテイン
粉末の方が高い・・・食物繊維、ビタミンC、ビタミンK、マグネシウム、カリウム、クロロフィル
ほぼ同一条件の冷凍と粉末青汁を比較してわかったことは「栄養価の高さはほとんど変わらない」ということです。
もう少し冷凍が優位になるかも?と思っていましたが、結果はほとんど変わりませんでした。
最大値で比較をしましたが、栄養素の量のバラつきも考慮すると「ほぼ一緒」と考えてもいいです。
製造工程の違い
冷凍青汁はパックに封入した後に「殺菌工程」があり、ここで約85℃で30分程度の熱がかけられます。
粉末青汁は種類により異なりますがファンケルのエキス末だと、スプレードライという方法で粉末化されています。おそらく50℃以下で1時間程度だと思われます(詳細は確認中)。
まとめ
冷凍青汁の方が栄養価が高いと思われがちですが、今回比較をしたファンケルの商品では、冷凍と粉末の青汁で「栄養価の差はほとんどありませんでした」。
冷凍は加熱をしていないので、栄養価が高いイメージがありますが、実際には殺菌のため短時間で高温の加熱をしています。
反対に粉末品は、長い時間中温で加工されています。
どちらが明確にいいという差はありませんでしたので、個人的には常温で保管が可能な粉末青汁がおすすめです。
添加物が苦手な人や、体調管理により気を使う時期などは、完全に無添加の青汁を選びたくなりますよね。 でもいざ探し …