
OEMメーカーで働いていた時は主に粒物(ハードカプセル、ソフトカプセル、打錠)の商品開発をしていたために、冷凍青汁のことはあまり詳しくありませんでした。
変な表現ですが自分が知らないことを調べるのは、いつも新鮮で楽しいです。
今回は冷凍青汁で最初の商品「ファンケル 濃縮ケール青汁」をレビューします。
この商品を購入した理由は、「ケールが濃縮されている」「冷凍青汁だから」「コストパフォーマンス」が良かったからです。
まずは、商品スペックを見て「短所」と「長所」を確認します。
ファンケルの「濃縮ケール青汁」の商品スペック
商品名 | 濃縮ケール青汁 |
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メーカー名 | ファンケル |
主原料 | 濃縮ケール(国産) |
副原料 | ビタミンC |
形状 | 液体(冷凍) |
内容量 | 30g |
生換算 | 約120g |
食物繊維量 | 0.28g |
原料産地 | 愛媛・長野・鹿児島県の契約農家 |
入り数 | 30袋 |
価格 | 4,320円(単品) 3,888円(定期) |
商品の短所は7つ
- ケールが約100%なので、青臭さがある
- 食物繊維が少ない
- 商品パッケージが大きくかさ張る
- 冷凍保存が必須
- 商品が少し高い
- 送料が少し高い
- 粉末品と比較をすると賞味期限が短い
商品の長所は5つ
- 新鮮なケールを約120g摂れる
- 産地が明確
- こだわりのミネラル農法
- 細胞壁が壊れている
- 冷凍なので鮮度を維持できる
短所は多いが、冷凍ならではの短所ばかり
1.ケールが約100%なので、青臭さがある
これは商品の短所ですが長所の裏返しでもあります。
ケールの配合割合が100%に近づくほど、ケール特有の青臭さがどうしても出てきます。
だから、ひと昔前の青汁の型を維持している「本当の青汁」です。
ただ、乾燥粉末のケール100%と比較すると青さが少なく飲みやすいです。
おそらく冷凍青汁に興味を持っている人は本格派の青汁を探している人ですので、青臭さは短所にはならないと思います。
反対に「美味しい青汁」を探している人には「全く不向きな商品」になります。
2. 食物繊維が少ない
食物繊維の量は1袋で「0.28g」です。
粉末青汁の中で食物繊維量が多い「サンスターの健康道場」は「3.1g」ですので、約10分の1になります。
ただ、製造工程上でどうしても食物繊維の固いカスは除く必要があるので、商品の特徴的に「各種栄養成分の量>>>食物繊維量」になります。
食物繊維量も多くほしい人は、「乾燥粉末の青汁」を選べばいいです。
3. 商品パッケージが大きくかさ張る、4. 冷凍保存必須
大きさがわかりやすいように「サントリーの極の青汁」と比較をしてみました。
奥行きは同じ長さぐらいですが、横幅と高さが1.2倍ぐらいです。
これを冷凍庫に保管しなければいけません。
我が家は一人暮らしの冷蔵庫で162L(冷凍庫は29L)なのですが、約3分の1程度のスペースを埋めてしまっています。
幸い冷凍庫を別にもう1台持っているので、収納には困っていませんが、家族が多く冷凍を上手く利用している家庭だと、収納の問題があるかもしれません。
1袋の大きさも比較してみました。
1袋自体の大きさは厚みを薄くしたサイズになっており、おそらく解凍しやすい(製造時は冷凍しやすい)サイズを選んでいると思います。
1袋自体の大きさはそれほど気になるサイズではありませんので、パッケージ事収納しないで小分けにすれば冷凍庫の中に収まると思います。
5. 商品が少し高い 6. 送料が少し高い
ファンケルには濃縮ケール青汁と似たようなスペックの粉末青汁で「本搾り青汁 プレミアム という商品があります。
価格は4,320円で30袋入り、ケール生葉が約120gで濃縮ケールとほぼ同じスペックです。
※本搾り青汁はツイントースも配合されているので厳密には少しスペックが高い。
冷凍青汁の価格が高い理由は、製造工程の手間よりも「青汁原料の配合量が多い」ことが影響しています。
そのため、商品単価自体は高くても、商品スペックも加味すれば、粉末青汁と価格はあまり変わらないこともあります。
ちなみにファンケルの冷凍青汁は競合製品と比較をするとコストパフォーマンスがとても良いです。
詳しくは、11種類を徹底比較どこよりも詳しい「おすすめ冷凍青汁ランキング」の記事で解説しています。
ただし、送料だけはどうしてもクール便での配送になるために、別途「216円」が必要になります。
これだけはいくら大手のファンケルと言えども、どうしようもないです。
7. 粉末品と比較をすると賞味期限が短い
粉末の青汁の多くは賞味期限が製造日より約2年です。
ファンケルの濃縮ケール青汁は、約1年(購入日5月3日、賞味期限が翌年の3月8日)です。
冷凍食品は比較的栄養成分の劣化は少ないのですが、保存期間が長くなればなるほど風味の劣化があります。
※各メーカーに理由を確認していますが、3ヶ月~12ヶ月とメーカーによりバラバラです。
商品自体は30袋入りのため、もし1週間に1回のスローペース消費でも、約7ヶ月で全部消費できます。
だから、賞味期限は1年あれば十分だと思います。
長所1. 新鮮なケールを約120g摂れる
濃縮ケール青汁の1番の特徴は「ケール生葉約120g」を摂れることです。
粉末青汁の商品は、このケール量が実は少ない商品が多いんです・・・
少ない理由は「コスト」と「飲みやすさ」重視になっているからです。
長所2.3 産地が明確、こだわりのミネラル農法
化学農薬を一切使用せずに、「愛媛・長野・鹿児島県」の契約農家で、ミネラル農法によって栽培されています。
最近の青汁は「飲みやすさ」と共に「産地と農法」にこだわっている商品が多いことが特徴です。
4. 細胞壁が壊れている
冷凍青汁は乾燥粉末青汁とは異なり、栄養成分を搾り出す工程が含まれています。
そのため、乾燥粉末よりも栄養素の吸収力が高くなることが期待できます。
ただし、その反面絞り出した時に残った固い食物繊維を取り除くため、食物繊維の量が減ってしまいます。
5. 冷凍なので鮮度を維持できる
青汁を搾り出しすぐに冷凍加工するので、酸化されにくく鮮度を維持しやすくなります。
粉末品が酸化しやすいという明確なデータはありませんが、イメージ的に冷凍品の方がフレッシュさを感じれます。
まとめ
短所と長所を確認しましたが、短所らしい短所はほとんどありません。
短所のほとんどは「冷凍青汁」全般の商品で言えることなので、強いて挙げるとすると「食物繊維量の少なさ」ぐらいです。
ケール100%の青汁を飲んでみたけども、どうしても青臭さが気になって飲むのが辛い・・・という経験がある人には、一度冷凍青汁を試してもらいたいと思っています。